マッサージや整体院選びで失敗しないための「意外な」注意点【前編】

マッサージサロンや整体院など「確かな技術レベルを備えた施術院」を選ぶ際に、「見落としがちだけど注意した方がいい」知られざるポイントを3つ解説していきましょう。


1.Webサイト(広告)に関すること
2.資格に関すること
3.営業実態に関わること


1.どこにでも見かけるWebサイト構成やデザインは要注意

魅力的なデザインや院のアピールが詰まったサイトは、見ているだけで技術への期待感が高まりますね。ただ、残念ながら、サイトの内容が魅力的だからといって技術力の高さが保証されるわけではありません。

Webサイトは多くの場合、Webサイト制作会社やWebコンサルのアドバイスに基づいて作られています。そうしたサイトは、当然専門のノウハウが活用されているため、初心者でも読みやすく引き付けられる内容が掲載されていますが、複数の施術院サイトを見比べると、まるでサンプルを真似ているかのように似たり寄ったりのコンテンツが並んでいることに気付きます。

これは何を意味しているのかというと、その施術院の技術力云々に関わらず、宣伝広告費さえかければ、いかにも効果的な施術スキルを有しているかのようなWebサイトを制作可能ということです。
よって、仮に好印象でも余りにありきたりの内容(施術の流れや、患者とのツーショット、メディア・出版実績の羅列等)に終始している施術院は少し懐疑的に捉える方がよいと思われます。


2.国家資格保有者でさえ技術力は不十分?

施術院選びにあたって、施術スタッフの資格の有無は重要なチェックポイントです。これは広く一般的に言われていることでもあります。

ただし、資格には国家資格や民間資格があり、特に民間資格においては、少ない労力で施術スタッフを養成したい資格認定者が、わずかなトレーニング期間を経て、安易に民間資格を与えてしまうケースが見られます。
しかも、「〇〇式トリートメントセラピスト」や「〇〇流ケアスペシャリスト」など、実際はすぐに取れる資格でも「いかにも!」なネーミングが付いているので余計に紛らわしいです。

それなら「国家資格保有者の院を選べば安心でしょう!」と思われるかもしれませんが、仮に国家資格保有者であっても施術の技術レベルが高いとは限らないのが現実です。国家資格は、指定の学校に通い、相当な専門的知識を身に付けたうえで、資格試験の合格水準を満たすことで認可されます。その点、民間資格以上に信用の置けるプロセスで資格取得していますが、問題は技術・実技面の確認はあまり重点的に行われないということです。

よって、国家資格者は医師に相当する程度の知識を備える一方で、施術スキルはかなり「個人任せ」という実態があります。人体の骨や筋肉に関する豊富な知識を備えていても、本当に症状を改善できるスキルをその資格者が有するかは不確定なので注意しましょう。


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3つ目の「営業実態に関わること」は、⇒「後編」で紹介しています。


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